使い方
司法試験・予備試験の対策に使う、ブラウザだけで動くWebアプリ群です。演習(CBT)・論証カードエディタ・関係図・法令用語読解ドリル・学習記録の5つを収録しています。
いずれもサーバーを持たず、入力したデータはすべてお使いのブラウザ内にのみ保存されます。このうち演習(CBT)は法務省のCBT体験版を参考にした独自実装であり、法務省が作成・提供する公式のものではありません。
演習(CBT)
使い方の流れ
- 演習(CBT)のページで演習を作成する。モード(練習/本番)を選び、問題文(任意)と答案の最大頁数・試験時間(練習モードでは「回答時間」と表示)・設問数を設定して開始します。タイトルは省略でき、その場合は「無題の演習」と表示されます。タイトルが空のまま問題文のファイルを選ぶと、ファイル名(拡張子を除く)がタイトルに入ります。問題文は PDF・テキストファイル(.txt)・画像(複数枚可)のアップロードのほか、テキストの直接貼り付けにも対応しています。前回問題文を渡した方法(ファイル/貼り付け)が、次に演習を作るときの初期表示になります。「試験画面へ」を押すと試験画面で開始ダイアログが開き、裏で問題文を読み込みます(練習モードではダイアログの裏に問題文が見え、本番モードでは開始まで隠れます)。「試験を開始する」を押した時点からタイマーが動くので、読み込みの待ち時間は持ち時間から引かれません。
- 演習画面で答案を書く。画面は「問題文」「法文」「答案」の3ペイン構成です(練習モードをスマートフォンで開いたときは1画面ずつの切替表示になります。後述)。本番CBTと同様に1行30文字×1頁23行の原稿用紙形式で、半角文字は自動的に全角へ変換されます。残り時間はヘッダーに常時表示されます。PDF・画像の問題文はペインに収まらない大きさでも、マウスでドラッグして上下左右に動かせます。
- 終了・中断する。ヘッダーの「終了」で演習を終えると見直し画面に移ります。「中断」で演習一覧に戻れば、あとから同じ演習を再開できます。
- 見直し・保存する。練習モードの見直し画面では答案をそのまま編集でき、太字・取り消し線・マーカー・注釈(脚注)で学習用の装飾も付けられます(装飾は編集に自動で追従します)。TXT・提出用 PDF・装飾付き PDF のダウンロードやブラウザ印刷ができます。
モードの違い
- 練習モード — タイマーの一時停止、保存状態の表示、TXT/PDF 保存が使えます。見直し画面ではいつでも答案の編集と装飾ができます。
- 本番モード — 本番同様に補助機能を非表示にします。見直しは試験終了後のみ可能で、答案の編集はできません(装飾は付けられます)。画面はパソコン向けの3ペイン表示のみで、スマートフォン向けの切替表示にはなりません。
本番CBTの仕様との対応
答案の書式は、法務省の「令和8年司法試験に関するQ&A」(Q59・Q60・Q73)と「司法試験等CBTシステム 体験版操作マニュアル R8.4版」に書かれている仕様に合わせています。本アプリは体験版の画面・素材を使わない独自実装なので、見た目・フォント・色は本番と一致しません。
- 一致している点 — 1行30文字×1頁23行、必須科目8頁・選択科目4頁(予備試験は各科目4頁)。半角文字は自動的に全角に変換。インデント・禁則処理(句読点を行頭に置かない処理)なし。文字検索・置換、元に戻す(最大10回)、文字数・行数の表示。
- 見出しの番号 — 本番CBTに自動で番号を振る機能はなく、「第1」「⑴」などを自分で入力します。本アプリも同じです。「(1)」と書くと3文字、「⑴」「①」「ⅰ」のような1文字の記号なら1文字として数えられ、見出しだけの行は改行で1行(30文字分)を消費します。この数え方も本番と同じです。
- 異なる点 — 本番CBTでは「⑴、ⅰ等」の一部を除き記号は入力できませんが、本アプリは全角の記号や絵文字を制限せずそのまま受け付けます。本番で使えない記号を答案に混ぜないよう注意してください。
- 確認できていない点 — 改行が文字数に数えられるかどうかは、公開されている資料からは分かりません。本アプリでは改行を文字数に数えません(行数・頁数には反映します)。
スマートフォンでの利用(練習モード)
- 1画面ずつの切替表示 — 練習モードの演習を幅の狭い画面(目安として幅768px未満。横向きのスマートフォンも含む)で開くと、問題文・法文・答案・メモを画面上部のタブで1つずつ切り替える表示になります。切り替えても各画面の内容(問題文のページ・法文のスクロール位置・答案の入力位置)はそのまま保たれます。
- 答案の折り返し — 答案は画面の幅で折り返して表示され、横にスクロールする必要はありません。これは表示だけの違いで、答案データは本番と同じ1行30文字の原稿用紙として保存され、文字数・行数・頁数の表示や上限も原稿用紙の基準のままです(画面上の1行と原稿用紙の1行は一致しません。頁の区切り線は表示しません)。
- 残り時間とメニュー — 残り時間は画面上部に小さく表示され、「⋯」メニューの「残り時間を隠す」で消せます(時間切れの判定は続きます。表示は同じメニューから戻せます)。一時停止・TXT/PDF の保存・中断・終了も「⋯」メニューにまとめてあります。
- 問題文の表示 — PDF の問題文は画面幅に合わせて表示され、+−で拡大縮小できます。
主な機能
- 原稿用紙エディタ — 1行30文字×23行、頁数上限つき。半角の自動全角変換、元に戻す/やり直す(最大10操作)、Ctrl+A/C/V/X/Z/Y/Home/Endのショートカットに対応。答案内の文字検索・置換もできます。
- 法文ペイン — e-Gov 法令データ由来の法文を同梱。条文番号検索(例: 709 → 民法709条へジャンプ)、文字検索、条文への付箋に対応しています。
- 画面構成の変更 — 3ペインの表示/非表示切替・境界ドラッグでのリサイズ・並び順の回転、メモ欄の表示位置切替ができます。
- 表示設定 — 色覚フィルタ・背景色・画面の拡大縮小を「演習の表示設定」ページで変更できます。この設定は演習画面(試験画面・見直し画面)にだけ適用され、ほかのアプリの表示は変わりません。
- 自動保存 — 答案は入力の合間に自動でブラウザ内へ保存されます。ヘッダーの「保存」からは TXT ダウンロード・PDF プレビュー・PDF ダウンロードができます。
論証カードエディタ
「論証カード」ページでは、論証集などの暗記したい部分を自分でカード化し、Anki 用デッキ(.apkg)としてエクスポートできます。
- デッキとカード — デッキは科目単位で作成します。カードには論点・表面の本文(設問・事案の説明など)・ランク・論証本文・判例・ノート(補足の自由記入)・出典ページ・タグを記録できます。論証本文には太字・マーカー(6色)・色付き下線(4色)の装飾を付けられ、Anki カードにもそのまま反映されます(エディタ上では太字はプレビューで確認します)。
- 条文の機械引用 — 編集画面の法文ペインで条文を表示し「+挿入」すると、e-Gov 法令データ由来の本文がそのままカードに埋め込まれます(手入力による写し間違いを防ぐため、引用本文は編集できません)。法文データの年次更新後は、画面上部の案内から一括で引用し直せます。
- Anki へのインポート — エクスポートした .apkg を Anki(デスクトップ版)にインポートしてください。カードは安定した ID を持つため、文面を改訂して再エクスポート → 再インポートしても学習履歴は保持されます。カードの出題順はデッキ内の並び順どおりです(新規カードのみ。既存カードの並びは再インポートでは変わりません)。
- 再インポートの注意 — Anki のインポート既定は「新しい場合のみ更新」です。更新されない場合はインポートオプションで「常に更新(インポートがより古い場合でも更新する)」を選んでください。また、Anki 側でノートタイプ「論証カード」を手動変更していると、apkg 側のテンプレート変更は反映されないことがあります。
- 著作権上の注意 — 市販教材(論証集等)の本文を入力したカード・デッキは、私的利用の範囲でのみ使用してください。作成した .apkg や JSON を第三者に配布すると著作権侵害となるおそれがあります。本ツール自体は教材の内容を一切含みません。
関係図
「関係図」ページでは、事案に登場する当事者・目的物の関係を図に整理できます。数十秒で「AがBに甲土地を売った」程度の図が組み上がることを狙った作りです。
- 4種類のノード — キャンバスに置けるのは、当事者(人物・法人)、目的物(土地・動産・債権・金銭など)、公的主体(国・行政庁・裁判所など)、付箋(自由メモ)の4種です。当事者はA・B・C…、目的物は甲・乙・丙…のように自動で採番され、採番方式(アルファベット・十干・X/Y/Z)は図ごとに選べます。当事者には「売主」「代理人」「相続人」といった注釈タグを付けられます。
- 関係線とプリセット — ノードのハンドルをドラッグして相手につなぐと、関係タイプの選択が開きます。売買・賃貸借・請求・登記・占有・担保設定など約110件のプリセットが用意されており、選ぶとラベル・線種・矢印・太さがまとめて決まります。見た目だけを後から個別に変えることもできます。空白へドロップすると、相手の当事者ごと新しく作られます。
- 時系列(段階) — 図に①②③…の段階を付けて、キャンバス下部のバーで「①まで」「②まで」と表示を切り替えられます。当事者に段階を書かなくても、つながっている関係線の段階から自動で「いつ登場するか」が決まります。未到来の要素は非表示にするか薄く表示するかを選べます。
- テンプレート — よくある事案の型(二重譲渡・債権譲渡・代理など)のテンプレートを26本収録しています。一覧画面またはエディタのツールバーから投入して、名前を書き換えて使えます。テンプレートに実在の判例名・事件名・教材名は含まれません。
- PNG 書き出しと共有 — 図は PNG 画像として書き出せます。共有URLを作ると、図のデータそのものがURLの後半(#以降)に圧縮して埋め込まれます。サーバーには送信されないので、リンクを渡した相手だけが図を開けます(長い図はURLが8,000字を超えると途中で切られることがあるため、その場合はJSONで渡してください)。JSON は1つの図単位でも、全図のバックアップとしても書き出せます。
- モバイル — スマートフォンでは1本指でパン、2本指でズームします。線を引くときはノードを選び、インスペクタの「ここから線を引く」を押してから相手をタップします(2タップ接続)。この2タップ接続はデスクトップでも使えます。
- キーボード操作 — ? キーでショートカット一覧が開きます。空白のダブルクリックで当事者を追加、Shift+ダブルクリックで目的物、N で付箋、Enter/F2 でラベル編集、Ctrl+Z / Ctrl+Y で元に戻す・やり直しです。
法令用語読解ドリル
「法令用語」ページでは、条文を正しく読むための法令用語・法制執務のルールを、短い解説と択一問題で確かめられます。問題は章(論点のまとまり)ごとにユニットに分かれています。
- 解き方 — ユニットを選ぶと、まずルールの解説が出ます。「問題へ」で出題に進み、選択肢を選ぶとその場で正誤と解説が表示されます。選び直しはできません。最後まで解くと正解数と間違えた問題の一覧が出ます。
- キーボード操作 — 数字キーで選択肢を選び、Enterで次の問題に進めます。
- 素材条文 — 問題文中の条文はe-Gov法令データで現物を確認した正確な引用です。解説はすべて独自に書き起こしたものです。
- データの扱い — 解答の記録(問題ごとの最新の正誤)はこのブラウザ内(localStorage)にのみ保存されます。周回の管理はせず、解き直すと記録は上書きされます。ユニットごとに「履歴をクリア」できます。
学習記録
「学習記録」ページでは、基本書・テキストの目次を貼り付けて、周回ごとの読了チェックを記録できます。答案演習や論証カードとは独立した機能で、データも別に保存されます。
- 目次の貼り付け — 教材を作り、目次をインデント付きのテキストで貼り付けると、階層のある項目に分解されます。階層はインデントの深さだけで決まり(最大5段)、行頭の番号の有無は関係ありません。空行以外のすべての行が項目になるので、解説文などチェックしたくない行は貼り付ける前に消してください。書籍の目次をこの形式へ整形してもらうためのAI向けプロンプトも、画面上でコピーできます。
- 周回×項目のチェック表 — 「1周目」「2周目」のように周回を作ると、目次項目を縦軸・周回を横軸にした表ができます。末端の項目にチェックを付けるほか、章や節をクリックすればその配下をまとめてチェックできます(直後に「元に戻す」が出るので誤操作も戻せます)。
- 対象外の指定 — 周回ごとに「この章は今回は読まない」と指定できます。対象外にした範囲はグレー表示になり、進捗の分母から外れます。指定を解除すると、それまでのチェックがそのまま戻ります。
- ペースの表示 — 周回に目標日を設定すると、「残り件数 ÷ 残り日数」で1日あたり何件進めればよいかを表示します。目標日を過ぎている場合は超過日数だけを示し、それ以上の催促はしません。
- 基準段数 — 見積り時間を出すときの数える単位です。末端の項目(葉)を数えると、細かく分かれた章ばかりが重く見積もられてしまうため、「目次の第X段の項目1つ」を1件として数えます。この X が基準段数です(既定は第3段)。たとえば問題集で第2段がちょうど1問に当たるなら、基準段数を第2段にすると「1問あたり何分」で見積もれます。教材ごとに基準段数と「基準項目1つあたりの目安分数」を設定できます。
- スケジュール調整 — 「スケジュール調整」ページでは、全教材の周回を1つの時間軸に並べて着手日と目標日を調整できます。曜日ごとの学習容量と教材ごとの見積りを設定しておくと、複数の教材が重なった日の負荷が容量に収まっているかを確認できます。容量超過・並行しすぎ・期限切れ・同じ教材の周回の重なりを事実として一覧し、選んだ周回をまとめてずらす・選択順に連結する・目標日を揃えるといった操作ができます。変更は即座に保存され、何段でも元に戻せます。
- 取り分(%) — 周回ごとに表示される「その周回が毎日の学習容量の何割を占めるか」の数値です。周回の総所要時間を期間中の各日にその日の容量へ比例して配分するため、この割合は期間中どの日も一定になります。「この周回は毎日の42%を食う」と読め、ある日の稼働率はその日に走っている周回の取り分の合計になります。学習容量を0にした休養日には自動的に何も配分されません。
- 目次の貼り直し — 改版や誤りの修正で目次を貼り直しても、項目名の一致でチェックを引き継ぎます。引き継げないチェックがある場合は、保存前に件数を確認できます。
データの保存と注意事項
- 答案・論証カード・関係図・学習記録・設定・アップロードした問題文は、すべてこのブラウザ内(IndexedDB)にのみ保存され、外部には一切送信されません。法令用語読解ドリルの解答記録だけは軽量なためlocalStorageに保存しますが、こちらも外部には送信されません。
- 5つのアプリはそれぞれ別にデータを保存しており、バックアップも個別に行う必要があります。演習(CBT)・論証カード・関係図・学習記録は、各ページのJSONバックアップでまとめて保存できます。演習のバックアップには問題文のPDF・画像も含まれるため、ファイルが大きくなることがあります。
- JSONバックアップからの復元は、そのアプリの全データを置き換えます。復元前に、いま入っているデータを書き出しておくことをおすすめします。
- 上記のとおりデータが外部に送信されず、あくまで個人の学習のために自分の手元でのみ利用される仕組みのため、過去問や予備校の問題・教材の問題文を設定して練習することも、著作権法上の私的使用のための複製の範囲にとどまり問題にならないものと考えられます。
- 別の端末・別のブラウザにはデータは引き継がれません。ブラウザの「サイトデータの削除」を行うとすべてのデータが消えます。
- IME の予測変換はアプリからは制御できません。本番同等の環境で練習したい場合は、OS 側で予測変換をオフにしてください。
- 推奨環境は Chrome / Edge の最新版です。
- 本サイトの演習(CBT)は非公式の練習用ツールです。実際の試験の仕様・運用とは異なる場合があり、利用によって生じたいかなる損害についても責任を負いません。